ビデオプロセッサ EPK‑i7000
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PENTAXの先進技術を結集した
「ペンタックス ビデオプロセッサ EPK-i7000」
より快適な検査を実現するために、
これまで培ってきた先進技術を結集して生まれた
「ペンタックス ビデオプロセッサ EPK-i7000」。
輝度補正機能やフリーズスキャン機能をはじめ
基本性能の向上が、高精細画像、画像強調機能i-scan、Twinモードの更なる可能性を広げます。


Fundamental Function
基本性能
HD出力による16:9表示、輝度補正機能、フリーズスキャン機能など新機能を搭載。「高精細画像を明るく見やすく表示する」といった内視鏡システムにおける基本性能の向上が、ストレスの少ない内視鏡検査をサポートします。

High Definition
高精細画像
高解像出力を搭載したペンタックス ビデオプロセッサ EPK-i7000は、高画素CCDを搭載したiシリーズスコープと組み合わせることにより、高精細な内視鏡画像を提供します。粘膜の自然な色を忠実に再現し、微細な粘膜や血管の構造まで描出する高精細画像が、これまで以上に詳細な診断をサポートします。

Image Enhance Technology
i-scan + Twinモード
独自の画像強調機能"i-scan"*には、下記の4つのモードがあり、リアルタイムに切替えが可能です。また、通常画像とi-scan画像を同時に、そしてリアルタイムに表示する"Twinモード”を搭載。通常画像とi-scan画像を比較しながら観察できるため、病変部の発見や病変の特定に効果を発揮します。
- SE:Surface Enhancement(表面強調)
- CE:Contrast Enhancement(コントラスト強調)
- TE:Tone Enhancement(トーン強調)
- OE:Optical Enhancement(光学強調)
- *"i-scan"はペンタックス独自の画像強調機能の総称です。
- *OEはiシリーズ、90K/K10シリーズのみの対応となります。
- *OEのTwinモードはiシリーズのみの対応となります。
画像提供:東京大学医学部附属病院・光学医療診療部
16:9表示
内視鏡画像に患者情報が重ならない、ゆとりのある画面レイアウト
従来の4:3フォーマットの画像表示に加え、ワイドモニタ表示に対応した16:9フォーマットの映像出力が搭載されました。16:9表示により、内視鏡画像上に患者情報やフリーズ時の子画面が重ならないレイアウトとなり、内視鏡画像を隅々まで見ることが可能になりました。

EPK-iの検査画面

EPK-i7000(A)の検査画面
輝度補正機能
常に適切な明るさで観察が可能
輝度補正機能を使用することにより、胃角を見上げた際など、従来では奥が暗い画像となりがちな場面においても、常に適切な明るさで観察することが可能になりました。

輝度補正 OFF

輝度補正 ON
フリーズスキャン機能
ブレの少ないベストな画像を描出
フリーズの際、メモリに蓄積された観察中の画像をスキャンし、その中から最もブレの少ない画像を抽出します。フリーズのやり直しを最小限に抑え、スムーズな内視鏡検査に貢献します。

動画記録機能
USBメモリに静止画・動画を記録可能
USBメモリに静止画だけでなく、動画も記録することが可能です。外部周辺機器を使用することなく、高精細な内視鏡画像を簡便に記録できるため、学会発表などで活用できます。
SE/CE/TE
独自のデジタル処理技術により作りだされる強調画像
- ●SE(表面強調)は、輝度情報を画素単位で検出した後、明暗のコントラストを強調することにより、粘膜の表面構造や血管構造を見やすくします。
- ●CE(コントラスト強調)は、輝度の低い箇所の青信号を相対的に上げることにより、表面付近の凹凸を強調します。
- ●TE(トーン強調)は、通常画像のRGB成分を分解した後に、各成分のトーンを変更し、画像を再構築することで、血管構造、粘膜構造、色調変化を強調します。
*SE/CE/TEは組み合わせて使用可能です。


通常画像

TE画像

通常画像

TE画像
Twinモード
通常画像とi-scan画像を同時にリアルタイムに表示
モニタに通常画像とi-scan画像を同時に、そしてリアルタイムに表示します。4:3表示では小さくなってしまう検査画像も16:9表示により、より大きく表示することが可能になりました。また、通常画像とi-scan画像のサイズ比率を1:1、3:2、2:3に切り替えることが可能です。
*OEのTwinモードはiシリーズのみの対応となります。

1:1画像

3:2画像
画像提供:東京大学医学部附属病院・光学医療診療部
OE
帯域制限光を生成する独自のOEフィルターとデジタル画像処理
ビデオプロセッサから供給される光の帯域を制限することにより、血管・粘膜の光学的な特徴をとらえ、デジタル処理によりコントラストを上げることで更なる視認性の向上が可能となります。

病変部の発見から、精査、診断をより高い精度でサポート
充分な明るさと血管強調を備えたMode1と自然な色調を保ちながら血管強調を実現させたMode2の2種類のモードにより、病変のスクリーニングや精査をサポートします。
Mode1
本モードで使用する光学フィルターは、血管のコントラストを強調するという特徴を有しています。ヘモグロビンの吸収波長には大きな吸収帯が2つあり、粘膜表面上の血管強調に適した415mm付近の光と粘膜内部の血管強調に適した540mm付近の光で画像を構成することで、粘膜表面と内部の血管が識別しやすくなります。また、観察画像全体の明るさを確保するために主要2波長の間の光も出射しています。

Mode2
本モードで使用するフィルターは、血管強調に適したMode1の特徴(415mm付近の光と540mm付近の光)に加え、長波長(赤色)の光を透過しています。この3波長を組み合わせることでMode1で得られる強調効果に加え、より自然な白色光に近い画像を作り出しています。またMode1同様、明るさを確保するために3波長の間の光も出射しています。

光学フィルターアップグレードキット
OL-U1
OL-U1は、OEを使用可能にするためのアップグレードキットです。スコープボタン、フットスイッチ、タッチパネルでOEへの切り替えが可能となります。
*アップグレード作業は、製造業下で行います。
*OEはiシリーズ、90K/K10シリーズのみの対応となります。

CASE 1 食道
Ut領域右壁に白色光で軽度発赤調の不整上皮を認める。OE Mode1では同領域は境界明瞭で正常上皮との色調コントラストが大きいBrownish areaとして認識できる。またOE Mode1を併用した拡大内視鏡観察では腫瘍内のIPCLの異型が観察可能となり、IPCLの形態が細部まで確認できる。
CASE 2 胃
体中部後壁に白色光で正色調(~褐色調)の隆起病変を認める。OE Mode2では同部位の正常粘膜と腫瘍との色調差が明瞭となっており、OE Mode2における存在診断の有効性が高いと推測できる。OE Mode1を併用した拡大内視鏡観察では、境界明瞭な表面構造の違いを認識でき、低倍率でも腫瘍の範囲診断に対する有効性が期待できる。
CASE 3 大腸
直腸(Ra)に径30mmのⅠs+Ⅱa(LST-G)を認める。白色光ではⅡa成分が正色調の隆起として認識できるが、OE Mode2の画像では、正常粘膜の透見している血管が明瞭となり、Ⅱa成分は透見血管が途絶した赤色調の隆起として認識できる。またOE Mode1では、表面微細構造変化、表面微小血管も明瞭に認識できる。

ペンタックス ビデオプロセッサ
EPK-i7000
主な仕様
EPK-i7000(A) | ||
---|---|---|
撮像方式 | カラー単板方式 | |
照明機能 | ランプ | 300Wキセノンランプ |
予備ランプ | 白色LDE(クラスI機器) | |
送気機能 | エアポンプシステム | DC ダイヤフラム |
送気圧 | 45~70kPa(6.5~10.2 PSI) | |
送気量調節 | 5段階 | |
送水機能 | 送水タンク | 容量:200ml |
ビデオ信号 | デジタル系出力 | HD-SDI:2系統、DVI:1系統(VGAと選択式) |
アナログ系出力 | RGB:1系統、Y/C:2系統、コンポジット:1系統(SYNC OUTと選択式)、VGA:1系統(DVI出力と選択式) | |
アナログ系入力 | コンポジット:1系統 | |
同期信号 | SYNC OUT(コンポジットと選択式) | |
音声信号 | マイク:1系統 | |
制御系信号 | RS-232C:1系統、リモート:3系統、キーボード:1系統、フットスイッチ:1系統 | |
画像記録メディア | USBフラッシュメモリ | |
電源 | 電圧:AC100V、周波数:50~60Hz、入力電流:5.2A | |
外形寸法(突起部除く) | 400(W)×205(H)×520(D)mm | |
質量 | 21.5kg(OL-U1非搭載時)/22kg(OL-U1搭載時) | |
適応スコープ | 当社ビデオエンドスコープ(iシリーズ、70K/80K/90K/K10シリーズ)、 当社ファイバースコープ(ビデオモジュールを介する) |
販売名「ペンタックス ビデオプロセッサ EPK-i7000」
医療機器認証番号: 223AGBZX00211000
*上記の症例はあくまでも一例であり、すべての手技にこの効果を保証するものではありません。
画像・コメント提供:東京大学医学部付属病院・光学医療診療部